11月27日 ~前略~
前略 お袋殿
あなたが逝って、3年目の今日が訪れました。
この日は例年天気に恵まれております。
今日は雨上がりのとても気持ちの落ち着く霊園でありました。
親父殿もそちらに行かれ 一年過ぎましたが、そちらでも相も変わらず亭主関白で暮らしておられますでしょうか・・・
でも親父殿はああ見えて お袋殿のことが大好きでたまらないでありますから、まあ大丈夫でありましょう。
私の方は どうにかこうにか落ち着きを取り戻しております。
常日頃からあなたに言われ続けた『生徒を大事にしなさい。』を実践すべく、自分なりの方法を日々策りつつ送っております。
どんなに自分の調子が悪くとも、どんなにつらいことがあろうとも 生徒をこの一日の授業で一歩でも進めることができれば・・・
今この塾に何が足りなくて、それをどうすれば克服できるのか・・・
それを考え続けて日々を送っております。
気付けば お袋殿が教員を辞めた歳と同じになりました。
私もあと数えるほどしかこの商売を続けていけないとおもっております。
ただ、何事も始める事より、終わりをどう迎えるのか・・・
その大変さをお袋殿、親父殿の生き様から学んでおります。
いかなる時も自然体の私でありたいと昨日・今日・明日 と生き続けておりますし、そうであれともおもい続けております。
この三年をめどにして、お袋殿のことをHpに載せるのも最後にしようと決めておりましたので今年が最後になります。
親父殿ことも同様に三年間はおこないますので、親父殿がへそを曲げるようなことにはなりません・・・。
私はいまこの仕事が続けられていることの幸せを胸に 明日も一歩でも生徒を進ませてまいります。
ではお袋殿 これにてご無礼申し上げます。
早々
追伸 4年ぶりでしょうか。お袋殿から作っていただいた『クリスマスリース』を飾ろうと心が動きました。
そういう心持ちになったのは・・・
これも時間のなせる技なのでありましょう・・・
追記 お袋殿・・・
あの日 期末対策を抜けてしまった四期生達が今年 大学受験の年であります。
彼らの成功を私とともにお祈りください。