1月19日 ~仕事ができる幸せ~
歳を重ねるとなんと時間の流れが速いことか、活字では何度もこのフレーズは目に触れてきたが、とみに最近は体感できるようになっている。
一月も半ば過ぎ、例年通りこの時期は時間があれば受験問題を生徒と共に解いている。
余り能力の高くない自分自身であることは重々承知、ならばこそ毎年のいろいろな受験問題を解くことは自身の鍛錬にもなっている。
入試問題を斜め読みするのと、それを解き明かすことは別次元であるし、その一問一問を解くことでその学校が描くビジョンは問題に反映されていることが解る。
中には玉石混交の回もあるが、それもこれも経験して言える事。
今日も朝十時 一緒に問題を解くため画面上に生徒が集まってくる。
私はZOOMにおいて 生徒の顔を映さないようにしている。
もともと視力に難がある私であるが人間は面白くできている。
その視力の代わりに聴力を研ぎ澄ますことで、その生徒が自信もって言っているのか、山勘なのかは 理屈なしに言い当てることができる。(確率8割ぐらい)
ましてこの時期であるから 生徒も私も本気でぶつかっている(つもりである)ので正答率はさらに上がる。
先週に十二期生の初めての受験が始まった。
これからどんどん始まっていく・・・
受験前日までしか私の出番はないのである。
受験当日はただ、祈るのみ・・・。
そして・・・
結果の翌日には彼らは次のステージに旅立つ。
別れは突然であるし、それが塾の宿命。
そして その突然が私にはとても美しいものであると思えるのである。
だから私は出ていく彼ら、元塾生を集めて『お別れ会』など決してしない。
塾生を卒業する彼らに伝える事など、人生経験の薄い私には何もないからである。
だからこそ 後50日余りを十二期生のために・・・今の最大で対応するだけ
こんなくそ爺を『先生』と呼んでいただける対価は、自分自身の努力しかないのであるから・・・
さて 慌てず 急がず しっかり参りましょうか!
古くとも 塾も歌も いいものは残る