1月8日 ~それでも~
元旦 ほろ酔い加減で恒例の阿倍野文珠院に絵馬を奉納に。
自宅に戻り、おせちに舌鼓を打っている中での警報音
それから毎日のように届けられる死亡された方々の数。新聞の活字を目で追うだけで『神のいたずらにしては・・・』と涙ぐむ。
四日から再開した十一期生の特訓授業も昨日で終了。
今自分ができることを慌てることなく続けるだけだ、と心弱い自分に言い聞かせてきた。
『教える』という自己陶酔にも似た行為を最小限に抑え込み、彼らに問題と対峙する覚悟を育てることをこの10日間続けてきた。
まともにこちらの用意したものを完遂できた者は2,3人。
それでもいい。
彼らなりに戦ってくれた。
特訓は昨日で終わったが、受験勉強はまだまだ続くし、これからまだ時間はある。
一月中はこちらも何もかも投げ捨てて彼らとともに受験問題と戦う。
年は重ねたが、自分の能力の低さは自覚している。
だからこそ休みなく彼らと伴走することで少しでも役に立ちたい。
被災された方々の地で活躍はできないが、自分にできることを必ずおこなう。仕事でもそれ以外でも・・・。
この国の勢いがなくなっていることは誰もが感じている。
それでも目の前の生徒を押し上げていくのが、爺の役目。この国の未来は彼らの中にあるのであるから・・・
有識者が何と言おうと私はこの国が好きだし、今生活しているこの地が自分の第二の故郷である。
潮騒は聞こえないが、遠くから聞こえる鐘の音が大好きである。
新年度の募集もそっちのけであるが、それでもかまわない。(もちろん自分の食い扶持は・・・という不安はある)
それでも今は優先すべきことがある。
追記
年明け、十一期生に対して昨年の十期生、斑鳩南バトミントン部女子3人、安堵中郡山高校男子2名から縁起物を受験生に渡してほしいと託された。この国はまだまだ捨てたもんじゃない!